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第53回日本リウマチの外科学会

会長挨拶

金沢医科大学リハビリテーション医学科会長 松下 功

第53回日本リウマチの外科学会を開催するにあたって-令和6年9月―

 このたび、第53回日本リウマチの外科学会を2024年9月13日(金)、14日(土)の2日間、金沢市のホテル金沢で開催させていただきます。長い歴史と伝統ある本学会を担当させて頂くことになり、大変光栄に存じております。
 近年、早期診断と薬物治療の急速な進歩により、関節リウマチ(RA)患者さんの疾患活動性は劇的に改善してきました。一方、診断の遅れや様々な理由による不十分な治療により、関節破壊や変形が生じ苦しんでいる患者さんも少なからず存在しています。このような患者さんのアンメットニーズに応えるために、薬物療法に最適な非薬物療法を重ねたトータルマネジメントをさらに推進していく必要があると考えます。
 今回の学会のテーマは“不易流行 ―最適な治療を目指して―”としました。「不易」とは時代を超越して不変なるもの、「流行」とはそのときどきに応じて変化してゆくものを意味します。松尾芭蕉は、「変わらないものを理解しないで基礎は成立しないが、変わるものを理解しないときには進展がない。どんな時代にも通用する古典的な考え方と、時代によって新しく生まれる価値観を結びつけることで、はじめて良い俳句を作ることができる。」と述べています。現在のリウマチ診療において、我々リウマチ外科医は変わらない本質を大切にしながらも新しい変化を積極的に取り入れ、患者さんに最適な治療を提供していく必要があります。
 本学会では、上肢および下肢の最適な治療を目指したディベートセッションを4つ、そして周術期の薬剤管理と人工関節周囲感染についてのシンポジウムを用意しました。また特別講演としてこれまでリウマチ外科を牽引してこられたエキスパートの先生にリウマチ外科の魅力について語っていただくことになっております。手術方法、使用機種、タイミング、周術期の薬剤管理など様々な面において最適な治療は何なのかを会員同士が本音で語っていただき、熱く討論ができる学会になることを願っております。
 令和6年1月1日に能登半島を震源とするマグニチュード7.6の巨大地震は発生しました。日本海側で起きる地震としては最大級であり、能登半島を中心に家屋やライフラインに甚大なダメージが生じました。石川県では、令和6年5月現在も被災地の復旧・復興に向け取り組んでいる最中ではありますが、お陰様で金沢駅とその周辺の被害は少なく、本学会は予定通り開催できる見通しです。
 参加していただく方々に金沢の食を堪能していただけるよう、1日目の夕方には全員懇親会を企画しております。また観光として、兼六園、金沢城、ひがし茶屋街、忍者寺(妙立寺)、近江町市場などが学会場近くにありますので、学会参加の合間にぜひ金沢の豊かな文化もお楽しみください。 令和6年3月には北陸新幹線が金沢以西の敦賀まで延伸され、関西方面の先生方にはこれまで以上に来県しやすくなったと思います。参加される方々に満足いただける学会にするため、全力で努めていく所存ですので、皆様方のご理解とご支援を賜わりますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
 多くの皆様が金沢へお越し下さり、賑やかで楽しい学会になることを心から期待しております。
(令和6年5月14日)

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